日曜日夕刻、新宿、サードデゥストリクトギャラリーで見たかった写真展を見て撮影開始する。久々の撮影でわくわくしていたし、夕暮れが近いのですごく早足で歩いた。
東口で毛皮のコートを来た少しオタクな男に撮影交渉するも逃げるように断られる。
西口、少年5、6人とすれ違う、すぐに引き返そうとすると彼らも立ち止まって京王デパートの壁際でタバコを吸い始めた。僕は10秒程観察し、人通りが少し止んだときに話しかけた。
みんななんのことか分からん様子、その内2人は「オレは抜ける」と言って端によけた。そしてもう一人二人と抜けた。たった2人だけ「おれは全然構わない」とこちらを睨み返して来た。
僕が撮りたかった2人だけがそこに残った。2カット、フラッシュで撮影。「眩しい」とつぶやきつつ撮影に応じてくれた2人。彼らは中学を卒業したばかりの様な少年だが、汚れたニッカポッカを着ていた。「仕事帰り?」と聞くと小さく頷いた。こんな厳しい時代に自分だけの力で生きていってやるという覚悟を見た様な気がする。突然の写真撮影に応じることなど屁でもなかったろう。
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